採用担当が語る「ケミストリーエンジニアの転職事情」

VSNの採用担当者が、多くのエンジニアから直接聞いた「他社とVSNとの働き方の違い」について解説します

VSNに在籍しているケミストリーエンジニアの約2割が中途入社の社員ですが、その出身企業は主にメーカーや派遣会社などで研究開発、製品開発、品質保証・管理、分析、評価などの経験者となっています。日々多くのケミストリーエンジニアと接する採用担当者だからこそ知っている、他社とVSNでの働き方の違いについて、出身企業別に解説します。

メーカーとVSNの違いについて

VSNとの現状比較

私どもがお会いした、メーカーにお勤めのエンジニアの方々は、主に下記のようなお悩みをお持ちでした。

  • 主任エンジニアより上に昇進するのは難しく、キャリアに頭打ち感がある
  • 一定の年齢で技術スペシャリストか、管理職か、キャリアが分かれて行き、技術から離れてしまうことがある

VSNでの働き方の特長は、エンジニアとして技術とマネジメントの両軸で、キャリア形成ができることです。言い換えると、エンジニアとして最先端の研究に携わりながら、プレイングマネージャーとしてメンバーや組織の育成にも携わっていくことができるということです。VSNは、2004年に設立した若い会社です。メーカー出身の方は、長年メーカーが培ってきた組織力と技術力を身に付けていらっしゃいますので、その豊富な経験を活かし、技術者としても管理職としても、組織の中心として活躍いただくことができると思います。

VSNとの将来性比較

VSNのキャリア形成の考え方は、社員が持つ専門技術を大切にしながら、一人ひとりが応用力を身に付けていくことを志向しています。ご存じの通り、化学の技術者が必要とされるのは、化学や医薬品、石油メーカーだけではなく、自動車や機械、鉄鋼、繊維メーカーなどでも必要とされております。

VSNの取引先企業は様々な業種に広がっています。例えばVSNの社員の中には、有機合成が専門で、化学メーカーにてイオン性液体合成の最適化を行ってきた者が、その専門性を活かしながら、鉄鋼メーカーにて鉄に触媒機能を付加するための用途開発に携わった事例があります。このエンジニアからは、「異業界でも、これまでの合成経験が活かせ、有機合成者として更に自信がついた」という嬉しいコメントがありました。この事例は一例ですが、VSNには業種を超えて専門性を伸ばせる機会が豊富にございます。

VSNで活躍できるフィールド

大手メーカーにお勤めのエンジニアからよく伺うのは、「組織がしっかりしている分、思うようなスピードで研究開発が進まない」というお話です。VSNはお客様のQCDの向上に貢献するため、研究開発現場の問題発見・解決に全社で取り組み、新しいサービスとして提供しています。キャリア入社されるエンジニアの方には、豊富な経験を活かし、この新しいサービス提供を担う中核として、技術面、組織面においてリードしていただきたいと、期待しております。

中小メーカーからVSNに転職したエンジニアの方は、素材研究から開発、製造、技術営業まで全てのプロセスに携わってきた方が多く、モノづくりの一連の流れをよくご存じです。その経験を活かしてあらゆる業種の研究開発に対応し、多様な開発経験を積みながら、スキルアップを実現しています。対応できる工程が広く、様々な業種で業務を行っている後輩や部下に対して、上手くアドバイスを行っているのを多く見受けます。

転職してきたエンジニアから、「VSNは、研究開発に専念できる環境が整っている」との声は多く、彼らの活躍ぶりや組織の成長を考えると、VSNのフィールドは更に広がっていくと思います。

派遣会社とVSNの違いについて

VSNとの現状比較

他社派遣会社との違いは一概にまとめてお話しするのは難しいのですが、VSNの働き方の特長は「チームで働く」ということです。日々の業務において、個々の研究成果を上げていただくことはもちろんですが、VSNは「VSNチームとして、お客様に価値を提供する」ことを大事にしています。

VSNのエンジニアは、自分のテーマだけに留まらず、関連するテーマや工程にも目を向け、モノづくり一連の流れを俯瞰しながら業務に携わるように意識しています。私どもは、お客様の“早く製品化したい”という目標に貢献するため、エンジニアが働きやすい環境・制度作りに力を注いでおり、教育研修や福利厚生を充実させています。

例えば、派遣先に配属される前の待機期間や研修期間でも、基本給や各種手当は100%支給されます。VSN独自の研修では、技術だけではなく、マネジメント力やファシリテーション力を高めるための、ビジネススキル研修なども組み込まれています。長く活躍できるエンジニアへと成長できる環境が、VSNには整っていると思います。

VSNとの将来性比較

VSNでは、社員が将来に渡って活躍し続けることができるエンジニアになっていただきたいと願っています。そのため、エンジニアのキャリアパスとして、「経験が活かせない」「技術力が向上しない」というプロジェクトにアサインすることはありませんし、お客様に対しても“どこでも、なんでも対応する”といった安易な受注をしないように心がけています。

当社の営業担当は「社員の成長が見込める研究を数多く行っている企業はどこなのか?」を調査し、マーケティングを行っています。受注したテーマにどのエンジニアを対応させるかを決める担当も、技術経験者が行いますので、機械的なキーワードマッチングで対応先を決めることはしません。社員それぞれのキャリアプランを実現するために必要な経験・スキルを見極めながら、担当テーマを決めていきます。

「エンジニアとして、定年まで活躍できる技術力を身に付けたい」「次世代技術がメジャー化した際に、すぐに対応できるスキルが欲しい」など、エンジニアそれぞれの可能性を広げていただけるよう、会社としてもサポートしています。

VSNで活躍できるフィールド

VSNのエンジニアに求められるのは、新たな“場”への適応力です。職場や対応テーマに合わせることができる能力を一言で言い表すのは難しいのですが、今までに派遣会社での就業経験がある方は、適応力に長けた方が多くいらっしゃると実感しています。VSNに入社いただいた場合には、その適応力をベースに、より多くの研究開発に取り組んでいただけることと思います。

ケミストリーエンジニアからのよくある質問

派遣と聞くと、分析オペレーターや実験補助のイメージがあるのですが。

派遣会社には有期雇用契約の社員を派遣する、いわゆる「登録型一般派遣」の会社もあり、分析オペレーターや実験補助の業務はそうした一般派遣社員が務めるケースが多いと思います。VSNは、エンジニアを「正社員として雇用」し、お客様企業に派遣する「特定派遣」となっています。

携わる仕事は、分析手法の確立や化合物の構造設計など、ルーチン業務はほとんどありません。VSNのエンジニアは、研究の背景、市場環境、周辺技術や競合製品の技術などを俯瞰し、研究テーマに対してどのように取り組むべきかを考えながら日々研究を行っています。お客様からも、当社エンジニアの「考える力」や「実行に移す力」に、高い評価をいただいています。

自分が対応するプロジェクトの希望は聞いてもらえますか?

はい、ご自身の専門を最優先に考慮し、どのようなエンジニアとなりたいのかを必ず伺った上でアサインしていきます。いわゆる機械的な“キーワードマッチング”は行っておらず、ご自身が成長しないプロジェクトに無理矢理就業していただく、といったことはありませんのでご安心ください。

気に入ったプロジェクトに就けた場合、そのプロジェクトにずっといることはできますか?

お客様の要望と合えば、可能です。ただし、昨今の研究開発市場を見ると、1つのプロジェクトは長くとも3~5年のものが多くなっています。気に入ったプロジェクトで1つの製品に対する専門性をつけていくことも重要と考えますが、その製品が衰退していった場合、他製品に対する応用が利かず、これまで培った経験が活かせなくなる可能性も出てきます。

当社ではプロジェクトそのものよりも、ご自身の技術にこだわりを持っていただき、エンジニアとしての能力を高めていただくことが、最も大切なことだと考えております。そのため、3~5年を目途に対応するプロジェクトをより上位レベルにシフトするようにしています。

これまで有機分野の研究を行ってきたのですが、無機分野にも興味があります。専門外ですが、対応する環境はありますか?

はい、あります。例えばハイブリッド合成などにおいては、有機・無機どちらの知識も必要になってきます。テーマに入る前に、基礎知識をつける必要はありますが、VSNの専任講師がサポートしますので、ご安心ください。

メーカー、派遣会社からVSNに転職したケミストリーエンジニアの活躍事例

メーカーからVSNへ

男性
  • 前職企業:接着剤の開発を手掛ける中小の化学メーカー
  • 前職の経験:樹脂エマルジョンや合成・天然ゴム系ラテックスなどを主原料とした粘・接着剤の開発。接着剤の開発における資材調達から開発、製造、営業まで一連のプロセスを担当。従業員数は20名程度で、開発員が5名の小規模の会社だったのですべてのプロセスを自分で見る必要があった。
  • 主な転職理由:開発に専念したい。小規模メーカーではあったものの、海外に製造拠点を持っていたため海外赴任になった。国内で開発職に就きたい。
  • VSN入社後のプロジェクト:大手繊維メーカーで、スマートフォン用やタブレット端末に使用する耐熱フィルムの機能開発に従事。国内で、大手の様々なエンジニアと共に仕事ができ、これまで得られなかった知見や手法を身に付けられた。

メーカーからVSNへ

男性
  • 前職企業:中小の電子部品メーカー
  • 前職の経験:リチウムイオン正極材の合成~評価。
  • 主な転職理由:業績不振(給与カット、賞与なし)。
  • VSN入社後のプロジェクト:大手繊維メーカーで、リチウムイオン二次電池の開発に従事。前職の知識がそのまま活かせ、かつ、量産化を見据えた開発なので、早く量産化までスケールを上げなければいけない点が、やりがいにつながっている。

メーカーからVSNへ

男性
  • 前職企業:中小規模の金属表面処理メーカー
  • 前職の経験:自動車部品等金属系材料に耐食性や耐熱性等の表面処理を施す技術開発。様々な金属に対して、金属の特性を活かした表面処理技術の確立および量産化とその品質管理基準策定。
  • 主な転職理由:業績不振による雇用形態の変更。
  • VSN入社後のプロジェクト:素材開発で有名な大手化学メーカーにて、基礎化学品の合成プロセス開発及び、それに伴うベンチプラントへのスケールアップ検討に従事。素材は異なるが、量産化を検討する考え方のポイントは前職で経験があり、素材を問わず対応できる有機化学者としての経験を積んでいる。

派遣会社からVSNへ

女性
  • 前職企業:登録型一般派遣
  • 前職の経験:液晶材料に関する研究(一般的な有機合成:ハロゲン化、アルキル化、カップリング反応、物性評価)。
  • 主な転職理由:正社員エンジニアとしてキャリアを築きたかった。
  • VSN入社後のプロジェクト:タイヤやスポーツ用品などを製造する大手ゴムメーカーで、スポーツ用品向け材料の新規開発に従事。一般派遣とは異なり、レシピ通りの合成ではなく、これまでの経験を活かした条件検討を行っている。

派遣会社からVSNへ

男性
  • 前職企業:登録型一般派遣
  • 前職の経験:大手化学メーカーで塗布型光学位相差フィルム用光配向膜の開発。
  • 主な転職理由:正社員で、エンジニアとして自分の力を活かした仕事をしたい。
  • VSN入社後のプロジェクト:石油化学メーカーで洗浄剤の研究開発に従事。製品開発の初期段階に携わり、評価検証手法や素材比率の調整など幅広く業務を担当。